福岡県“One Health”国際フォーラム2022

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大会本部長挨拶

福岡県“One Health”国際フォーラム
実行委員会 大会本部長
福岡県知事 服部 誠太郎

「福岡県 “One Health” 国際フォーラム2022」にご参加いただき、誠にありがとうございます。このフォーラムは、新型コロナウイルス感染症をはじめ人と動物双方に感染する人獣共通感染症などに対して、各分野の世界トップクラスの研究者がワンヘルスアプローチにより解決することを目指し、「福岡宣言」がなされた福岡県から研究成果などを世界に向けて発信していくものです。

人獣共通感染症は、人口増加、森林開発や農地化等の土地利用の変化、これらに伴う生態系の劣化や気候変動等によって動物と人との関係性が変化したために、元々野生動物が持っていた病原体が様々なプロセスを経て人にも感染するようになったとされており、いまや人の感染症の約60%を占めると言われています。

このように、様々な分野にまたがる問題が要因とされている人獣共通感染症に対応するためには、「人と動物の健康と環境の健全性は一つ」と考えるワンへルスの理念に基づく取組が重要です。

本県では、令和3年1月、人と動物の健康並びに環境の健全性を一体のものとして守り、その活動を次世代に継承していくため、6つの基本方針を定めた「福岡県ワンヘルス推進基本条例」を施行しました。

この条例に基づく県の行動計画を今年度中に策定することとしており、全国のモデルとなるようなものにしたいと考えております。

その一環として、人の健康や環境の保全に関する機能を有する県保健環境研究所を、最先端の施設設備を備え、新興感染症をはじめとするワンヘルスの様々な課題に対応できるよう建て替えるととともに、家畜だけではなく、愛玩動物や野生動物を一元的に担う動物保健衛生所を新たに整備することとしています。そして、これらの機関が相互に連携した、「福岡県ワンヘルスセンター(仮称)」を構築したいと考えております。

本フォーラムは、「新たな時代におけるワンヘルスの実践」をテーマに、ペットと一緒に暮らすことを推奨している高齢者施設「タイガープレイス」を設立し、人と動物の共生社会づくりに貢献されているミズーリ大学名誉教授のレベッカ・ジョンソン氏、世界的ベストセラー「スピルオーバー」の著者で、次にパンデミックを起こし得る病原体としてコロナウイルスを挙げていたデビット・クアメン氏による基調講演をはじめ、国内外の著名な専門家に多数ご参加いただいています。

本フォーラムを通じて、多くの皆さまのワンへルスに対する理解が一層深まり、ワンヘルスの理念に則った行動や活動が広がることを期待しています。